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ハムレット

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東京芸術劇場で『ハムレット』を観てきました。
卒業生の村岡哲至君が出演中。
ムードメーカー的な、いい味出してます。

ところで私にとってシェイクスピアは、
福田恆存の名前と結びついています。

その福田いわく、

「私のシェイクスピア翻訳を評して舞台の上演を主眼としたものであると言って、暗にその偏していることを諷した英文学者があり、また自分はシェイクスピアが書いたとおりに訳すと称して、あたかも私の翻訳が意訳に過ぎるかのような当てつけを書いた翻訳者がある。いずれも過っている。私の翻訳を待つまでもなく、シェイクスピア自身、舞台の上演を主眼として、いや、上演のために、すべての作品を書いたのである。上演に不適当な翻訳はシェイクスピアの翻訳ではない。そしてそういうものは、いかに逐語的に訳語を並べていようが、それこそ意訳と言うべきものである。つまり、シェイクスピアの原文はこういうふうになっているのだと説き示す解釈に過ぎず、それは決して訳ではない。直訳こそ意訳だという原理の洞察がまず必要である。翻訳はそれから先のことだ。」

「これは私の持論だが、人生においても、そのもっとも劇しい瞬間においては、人は演戯している。生き甲斐とはそういうものではないか。自分自身でありながら自分にあらざるものを摑みとることではないか。」

(シェイクスピア『ハムレット』新潮文庫、90刷改版、福田恆存訳、2010年、解題より)。

心の底から同感です。
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ドイツ語による民族学辞典

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私の愛用している、ドイツ語による民族学辞典:

(1)Hirschberg, Walter (Hrsg.) 1988.
Neues Wörterbuch der Völkerkunde.
Berlin: Dietrich Reimer Verlag.
もう何度も引いて使い込んでいます。
編者のヒルシュベルクの友人だった、岡正雄が
日本人民族学者として唯一立項されています。

(2)Hirschberg, Walter (Begr.) 2005.
Wörterbuch der Völkerkunde, 2. Aufl.
Berlin: Reimer.
(1)の改訂最新版。参考文献がアップデート
されているのは評価できますが、少々、
ドイツ語圏民族学の特色を失った感もあります。

(3)Hirschberg, Walter (Hrsg.) 1965.
Wörterbuch der Völkerkunde.
(Kröners Taschenausgabe; Bd. 205).
Stuttgart: Alfred Kröner Verlag.
(1)のもとになった辞典。初の総合的辞典でした。

(4)Streck, Bernhard (Hrsg.) 2000.
Wörterbuch der Ethnologie, 2. Aufl.
Wuppertal: Peter Hammer Verlag.
中項目主義の辞典。Nutzpflanzen(有用植物)の項目
など、充実しています。巻末のミニ人名辞典も便利。

(5)Panoff, Michel & Michel Perrin. 2000.
Taschenwörterbuch der Ethnologie, 3. Aufl.
Berlin: Dietrich Reimer Verlag.
もと1973年にフランス語で出た辞典のドイツ語版。
英・独・仏の術語対照表などが便利。
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よみがえれ!シーボルトの日本博物館

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私も関わらせていただきました標記の特別展、
歴博を皮切りに間もなく巡回開始です。
http://www.museum.or.jp/modules/jyunkai/index.php?page=article&storyid=311

図録もすばらしいものになりそうです。
http://www.seigensha.com/newbook/2016/06/07124313
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Glottolog

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ドイツのマックス=プランク研究所が運営している、
世界諸言語の情報を集めたサイト、グロットログ:
http://glottolog.org/

最近その存在を知りました。
今後重宝しそうです。
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台湾原住民族諸語の辞典類

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この間、愛用している外国語辞典について書きましたが、
http://buoneverita.blog89.fc2.com/blog-entry-257.html
当然ながら、もっと専門的な辞典も研究用に持っています。

たとえば台湾原住民族諸語の辞典類。

『言語学大辞典』(全6巻、三省堂、1988-2001年)へ、
土田滋先生が寄せられた諸項目に概要が出ており、
私の学位論文(2002年、20-23頁)でも採り上げていますが、
https://edoc.ub.uni-muenchen.de/7335/
(論文執筆の際には、この原語表記にかなり苦労しました)
その後新しい辞典がいろいろと出ているので、更新・整理してみます。

【タイヤル(アタヤル)語】
・Egerod, Søren. 1999. Atayal-English Dictionary, 2nd ed.
(Historisk-filosofiske Skrifter; 20).
Copenhagen: The Royal Danish Academy of Sciences and Letters.

【ブヌン語】
・Nihira, Yoshiro[仁平芳郎]. 1988. A Bunun Vocabulary, 3rd ed, enlarged.
Tokyo: アド・イン.

【パイワン語】
・Ferrell, Raleigh. 1982. Paiwan Dictionary. (Pacific Linguistics, Series C;
No. 73). Canberra: Department of Linguistics, Research School of
Pacific Studies, The Australian National University.

【アミ語】
・呉明義 2013『阿美族語辭典』台北:南天書局

【プユマ語】
・Cauquelin, Josiane. 2015. Nanwang Puyuma-English Dictionary.
(Language and Linguistics Monograph Series; 56).
Taipei: Institute of Linguistics, Academia Sinica.

【タオ(ヤミ)語】
・董瑪女/何德華/張惠環 2012『達悟語辭典』台北:國立臺灣大學出版中心

【パゼッヘ語】
・Li, Paul Jen-kuei[李壬癸]& Shigeru Tsuchida[土田滋] 2001.
Pazih Dictionary. (Language and Linguistics Monograph Series; No. A2).
Taipei: Institute of Linguistics (Preparatory Office), Academia Sinica.

【サオ語】
・Blust, Robert. 2003. Thao Dictionary.
(Language and Linguistics Monograph Series; A5).
Taipei: Institute of Linguistics (Preparatory Office), Academia Sinica.

【シラヤ語】
・Adelaar, Alexander. 2011. Siraya: Retrieving the Phonology, Grammar and
Lexicon of a Dormant Formosan Language
.
(Trends in Linguistics, Documentation; 30). Berlin: De Gruyter Mouton.

【クヴァラン(カバラン)語】
・Li, Paul Jen-kuei & Shigeru Tsuchida. 2006. Kavalan Dictionary.
(Language and Linguistics Monograph Series; No. A19).
Taipei: Institute of Linguistics, Academia Sinica.

これらの他、「原住民族語言線上詞典」というオンライン辞書もあります。
http://e-dictionary.apc.gov.tw/Index.htm

また、『番族慣習調査報告書』(全8冊、1915-22年)および
『蕃族調査報告書』(全8冊、1913-21年)という二大シリーズの
中国語訳が昨年完結し(台北:中央研究院民族學研究所刊)、
これらの索引も一種の語彙集として利用できるようになりました。
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