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ドイツ語文献をさがせるサイト

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ドイツ語の本を探す時、古本を探すのであれば、
Eurobuch
http://www.eurobuch.com/
ZVAB: Zentrales Verzeichnis antiquarischer Bücher
http://www.zvab.com/
といったサイトがあり、図書館の所蔵図書を調べる場合には、
KVK: Karlsruher Virtueller Katalog
http://www.ubka.uni-karlsruhe.de/kvk.html
が便利です。

いずれも、以前からお世話になっているサイトです。
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ドイツ語版シンデレラと「銀のしずく降る降るまわりに」

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最近、グリム童話の「灰かぶり」(KHM21)を読んでいて、次のような表現に出会いました。

「はしばみちゃん、ぐらぐらうごいて、ゆさゆさうごいて、こがね、しろがね、あたしにおとしてちょうだいな」(金田鬼一訳、岩波文庫版より)

原文:“Bäumchen, rüttel dich und schüttel dich,wirf Gold und Silber über mich.”

これは、ドイツ語版シンデレラこと灰かぶり(Aschenputtel)が、継母・継姉からいじめられ、実母の墓近くのはしばみの木に向かって呼びかけた言葉で、物語の中に三度出てきます。

唱えたところ、鳥が黄金と白銀の衣装と綺麗なスリッパ(Pantoffeln)を投げ落としてくれ、彼女はこれを身に着けて王の饗宴へ出かけるのです。

これを読んで思い出したのは、知里幸恵『アイヌ神謡集』冒頭に置かれた、「梟の神の自ら歌った謡」の有名な詩節でした。

「銀の滴降る降るまわりに、金の滴降る降るまわりに」

原文:Shirokanipe ranran pishkan, konkanipe ranran pishkan.(岩波文庫版)
sirokani pe ran ran piskan, konkani pe ran ran piskan.(現代の標準的アイヌ語表記)

「灰かぶり」と「梟の神」の話の両者は、この表現だけでなく、全体の内容にも似たところがあります。

グリムでは、「神さまをだいじにして、気だてをよくして」いた灰かぶりが、初めはいじめられ苦難を味わいますが、鳥からもらった宝のような衣装により王子に見そめられ、結婚して幸福になります。

アイヌでは、神を大事にし「品をそなえて」いた子供とその一家が、初めは金持ちの子供らに石や木片を投げつけられるなど苦難を味わいますが、梟の神から「美しい宝物、神の宝物」をもらったことにより、裕福になり、幸福になります。

この類似は偶然でしょうか?

それとも知里幸恵はグリム童話を読んでいて、「灰かぶり」を念頭に置きつつ、この話を執筆したのでしょうか?

『アイヌ神謡集』の成立史や、日本におけるグリムの受容史など私は詳しくないので、この疑問は未解決のままですが、ちょっと気になるところです。

そもそも「梟の神の自ら歌った謡」は、『アイヌ神謡集』の中でも「謎の多い物語」のようです。

サケヘ(折り返しの詩節)がないこと、本全体の冒頭に置かれ、他の12話よりもずば抜けた長編になっていること、など、「知里幸恵の何らかのメッセージが秘められている」可能性も指摘されています。(片山龍峯『「アイヌ神謡集」を読みとく』改訂版、東京:草風館、2003年、p. 46)

秋以降、勉強会の仲間とともに『アイヌ神謡集』を詳しく読んでいくと、もっともっと色々な発見がありそうです。すぐに結論は出なくとも、そうした過程を楽しんでいけたらと思っています。
categoryシンポジウム・研究会・学会

Fourth Annual International Conference on Comparative Mythology: 8-9 Oct.

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国際比較神話学会(International Association for Comparative Mythology)
http://www.compmyth.org/
の第4回大会が、10月8日(金)から9日(土)にかけて、ハーヴァード大学にて行われます。
http://www.fas.harvard.edu/~sanskrit/2010/oct8-9/page-1.html

私は“Master of Animals” of the Ainuと題して発表します。
提出したアブストラクトは次のとおり。

Many scholars have pointed out that the concept of “master/lord of animals,” i.e. “the concept of a special type of deity or spirit that reigns over the animal kingdom” (O. Zerries in Encyclopedia of Religion, 2nd ed., Vol. 8, 2005), is of great importance in the worldview of hunting peoples. It appears in Africa, Americas, North Eurasia and so on. It is one of the oldest mythical ideas of the mankind.

The Ainu in Hokkaido (formerly also in Sakhalin, the Kurile Islands, and North Honshu) have been mainly hunting and gathering, together with simple horticulture. Studies argue that they also possess mythical tales concerning the “master of animals.” In this paper the author examines the relevant variants recorded by Y. Chiri, K. Kindaichi, I. Kubodera among others. They tell that the deer deity (yuk kor kamuy) and the fish (especially salmon) deity (cep kor kamuy), angry at the Ainu’s insulting ways of treating games, stop providing them with deer and fish. Then apologies from the human side led them to take deer hairs and fish scales out of a bag, which change into real creatures.

Interestingly, animals are said to be kept also in a bag among the Negidal, in a box among the Nivkh, in a house among the Inuit. In future studies, such local features as this should be compared and further explored.

これに先だつ6日(水)・7日(木)には、同大で
Radcliffe Exploratory Seminar on Comparative Mythologyも開かれ、
http://www.fas.harvard.edu/~sanskrit/2010/oct6-7/home.html
こちらでは報告はせず参加のみします。
categoryシンポジウム・研究会・学会

日本民俗学会第62回年会:10月2日・3日

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日本民俗学会
http://wwwsoc.nii.ac.jp/fsj/
の第62回年会
http://www.sal.tohoku.ac.jp/fsj62/
が、10月2日(土)・3日(日)の2日間、
東北大学川内北キャンパスにて開催されます。

私は裏方として参加します。

2日(土)の13:00~16:30には、
公開シンポジウム「生老病死にみる民俗の変化」が、
マルチメディア教育研究棟2Fマルチメディアホールにて行われます。

スピーカーは、
生 ■ 島薗 進 東京大学教授:宗教学
老 ■ 宮本 みち子 放送大学教授:家族社会学
病 ■ 波平 恵美子 お茶の水女子大学名誉教授:医療人類学
死 ■ 森 謙二 茨城キリスト教大学教授:法社会学

コメンテーターは
新谷 尚紀 國學院大學教授:民俗学
小池 淳一 国立歴史民俗博物館准教授:民俗学

コーディネーターは
鈴木 岩弓 東北大学教授:宗教民俗学

そして司会は、
小谷 竜介 宮城県教育委員会:文化人類学
という顔ぶれです。

また年会に先だち、前日10月1日(金)には、
第5回人類学関連学会協議会合同シンポジウム「加齢 ―老いの生態をめぐって―」
が、東北歴史博物館講堂(宮城県多賀城市)にて行われます。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/fsj/annual_meeting/symposium_2010_detail.html

時間は13:00~17:00(開場12:10) 、

パネリストと演題は(発表順・敬称略)、
・鈴木隆雄(国立長寿医療研究センター研究所:日本人類学会)
   「健康の面からみた(超)高齢社会」
・板橋春夫(國學院大學:日本民俗学会) 
   「長寿民俗にみる老人観」
・高畑由紀夫(関西学院大学:日本霊長類学会)
   「サルに“老い”はあるのか」
・井上芳光(大阪国際大学:日本生理人類学会)
   「発汗機能の老化:全身的協関の視点から」
・佐野(藤田)眞理子(広島大学大学院:日本文化人類学会)
   「文化概念としての老い:似て非なるもの」
となっています。

詳細はそれぞれのサイトにて。
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